イタリア・南仏旅行(10)プロヴァンス

偶然の成り行きでAupsの近くの農家に泊まることになったわけだが、部屋の中に置かれた何冊かのガイドブック、パンフレットを見るまで、ここが「世にも有名な」プロヴァンスであることに気づかなかった。もちろん古代ローマ史としては、北部イタリアはガリア・チサルピーナ(アルプスのこちら側のガリア)、南仏はプロヴィンチア(その名もズバリ、「属州」)であることは当然の常識だけど、エクスの辺りだけでなく、仏伊国境から西は全部プロヴァンスだとは気づかなかった。だいたい南仏がローマの属州化した経過って、ポエニ戦争とカエサルの時代の狭間で、ローマ史でも注意して読まないとあまり出てこないように思う。カエサルの時代には南仏はもう立派に安定したローマの属州だったからね。

さて、果樹園をのぞむ寝室で一夜を過ごし、翌朝、キッチンで食事をしていると、こんなのがやって来た。

こちらがドア近くに立っていると、小枝を咥えてやって来て、足元にポトリと落とす。「これを投げて遊べ」ということらしい。まあ、何回やっても、飽きないことこの上ない。ここのご主人の言によると、「千回やっても、もっとやれと言うんだよ」とのこと。疲れると裏の貯水槽で水を飲んで、暑ければそこに飛び込んでちょっと涼むようだけど、なにせ、こちらがちょっとボーっとしていると、すぐに枝を持って来て遊べと催促する。

人間は犬と違って貯水槽に飛び込むわけに行かないので、近くの湖に行くとこにしたが、その前にAupsで食料の買い出しと思ったら、ちょうどマーケットの日だった。

Aupsのマーケット

ソーセージ屋

チーズ屋

陶器屋

別のソーセージ屋

パン屋

オリーブ屋

マーケットを後に、目指すはLac de Sainte Croix。どうやらダムでできた人造湖のようである。

湖の南岸のLes Salles-sur-Verdonという街に来たが、よく晴れた暖かい日だというのにほとんど人がいない。北欧系の観光客がチラホラいるくらい。地中海岸の大混雑がウソのようである。この街はこの人造湖ができた後に観光用に作られた街のようで、建物はこの数十年以内に建てられたらしい趣きのないものばかりである。

一方、近くのAiguinesという街は山の中腹にあり、湖には直接面していないが、古くからある街らしい。城館が改装されてホテルになっている。


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