イタリア・南仏旅行(9)「ニースの北側」

前日、(クソ不味い)レストランで隣のおじさんが見せてくれたブラックベリーの地図で「グラース」という地名に覚えがあったので、この日はまずグラースを目標にドライブすることにする。幸いなことにわたしがイタリアのレンタカー屋でもらった地図には、ギリギリでグラースまで載っていたし。ホテルの受付のおじさんに「グラースの地図はあるか?」と聞いてみたら、「地図はないけど」と言って香水のパンフレットを見せてくれた。そうだ、「グラース」という地名は、香水の産地として雑誌かなんかで見たことがあったのだった。

ホテルでもらったアンティーブ周辺の地図によると、ホテルのすぐ側にRoute de Grasseというのがあったので、名前からして当然、これを辿っていけばグラースに到着するのだろうと判断して出発した。思いもかけず、グラースへの道は立派な自動車専用道路だった。グラースの出口には香水の蒸留器の模型が設置され、ここが香水の大産地であることを示している。しかし、途中の道は立派でも、グラースの街そのものは古いヨーロッパの街。狭い道に観光バスが収まりきれず、市内への道はちょっとした渋滞状態だった。

香水の街ということで、街全体に香水の香りが溢れているのかと思いきや、グラースの街ではほとんど香水の匂いがしない。売り物の香りは工場の外には絶対漏らさないようにできているのだろうか。しかしグラースに来てみても、わたしたちは別に香水工場の見学がしたかったわけでもないので、この先のドライブのためにガソリンスタンドでとうとうこの地域の地図を買った。

「あんまりフランスの奥深くに入り込んでも、帰りが大変だしね」と言いながらも、グラースから進路を西に取る。田舎の国道を走っていると彼方にお城が見えたり、「そうそう、こういう景色が見たかったんだよね」

途中、Aubergeという看板を見ては「ここは宿泊するのにどうだろう」と検討したが、雰囲気がイマイチだったり、休業中だったり。「B&B、プール付き」という看板を見て、「よし、次に同じようなのが出てきたら、そこに泊まることにしよう」と思ったとたん、そのような看板は見かけなくなったり。

次に見えたお城らしきものを目掛けて車を進めると、そこはTourettesという小さな村だった。

Tourettes

村役場の前にアトリエを構えるオランダ人のアーティストと言葉を交わしたのち、さらに西進。つぎにたどり着いたのはCallasという街で、ここは何と街の入り口に小さな公園がありピクニックテーブルが。ホテルの朝食で余分にパンやヨーグルトを確保してあったので、街の中でハムとトマトを買い、この公園でピクニックをすることにした。

Callas

お腹もくちくなったところで、今日は早い目にどこか泊まるところを探そうと、とくに深い考えもないまま、Aupsという街を目指すことにする。旧市街の真ん中にいくつかホテル兼レストランがあったので、いちおう値段を尋ねてみると、いちおう手頃な範囲内。近くにTourtourという村があって、そこもなかなかいいよとホテルの人が言うので、もしTourtourに良いのがなければAupsに戻ってこようという計画でTourtourに向かう途中、通り道の農家の「オリーブオイル、ジャム、農作物直売」の看板に並んで「部屋あります」のサインが。敷地の中に入ってみると、そこはオリーブ、桃、サクランボなどの木が立ち並ぶ果樹園で、農作物直売所の向かいには古い石造りの農家が建っていた。


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2 thoughts on “イタリア・南仏旅行(9)「ニースの北側」

  • July 6, 2012 at 3:51 am
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    いい感じの田舎ですね。お城風B&Bだったら、夜になんか出たりして・・・
    もう一度行けって言われたら、行けそうですか?それとも、行き当たりばったりだからもうわからないくらい?

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    • July 6, 2012 at 9:25 am
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      行けますよ。そのためにちゃんとグーグルマップにも道順を記録してあるし。迷子になった部分は再現不能だけどね。

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