イタリア・南仏旅行(7)チンクェ・テッレ

次は何をしようといろいろ思案したところ、同居人が「船で陸地から近い島にでも行かれへんかな」と言い出した。ホテルの英語のできるオネエチャンに「フェリーはないか?」と聞いたら、「いいものがある」と教えてくれたのがこれ

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陸の交通の不便なチンクェ・テッレを回るフェリーサーピスである。

わたしたちの泊まったホテルに一番近い乗り場はレヴァント。ホテルからレヴァントまで半時間もかからないが、車を停める場所を見つけるのが一苦労だった。なにせ同居人は妙なところが根っからのアメリカ人なので、「フェリーがあるということは、船着場の側にフェリー会社専用の駐車場があるに違いない」と変な確信を持って出発。わたしはここ数日の経験で、専用駐車場みたいなアメリカ人の発想に合うものは絶対存在するわけがないと信じていたので、レヴァントに着いてから無事に車を停めるまでに1時間かかるだろうと見ていた。(2日前のドライブでレヴァントも通過したので、だいたいの街の概略は把握していた。そもそも専用駐車場を作るような土地の余裕があれば、あの二台の車がギリギリでしかすれ違えない細い道をまず何とかするやろ?)

海岸からちょっと離れた穴場スポットを偶然見つけ(駐車無料!)、なんとか出港の時間に間に合って港に着く。

レヴァントの海水浴場

海岸をのぞむホテル

別段、目的があって船に乗ったわけでもないし、途中乗り降り自由ということだったので、終点まで行かずにどこか途中で降りてのんびりご飯を食べて、そこから帰りの船を捕まえようということになった。(終点は2日前に通ったラスペツィアの近く、ポルトヴェネレ。ここは通過したときにまるで遊園地のような混雑ぶりだったので、できれば行きたくなかった。)あいも変わらずガイドブックに頼らない旅行なので、船の同乗者にどこかいいところはないかと聞くと、イタリア人とドイツ人がリオマッジョーレがいいという。そこでチンクェ・テッレ最大の街、リオマッジョーレで降りて、港の近くのレストランで2時間かけて昼食を取り、レヴァントに向かう最終便で帰ることにした。

「陸の孤島」チンクェ・テッレは(下調べせずに旅行する)わたしたちが知らなかっただけで、実は大人気観光地らしい。特に最大の街、リオマッジョーレはフェリーを降りて、階段を登って街の中心を見物するというのはどのガイドブックにも載っている定番らしく、港から続く急な狭い階段を登り降りする観光客の列が絶えなかった。同居人は膝が悪いので階段の昇降は大嫌いで、港のすぐ近くのレストランに陣取ったのだが、隣のテーブルはイギリス人の初老のグループ旅行、反対側のテーブルは日本人の若い兄ちゃんの一人旅(二人前のシーフード料理を一人で平らげてた!)、船の時刻表を気にしているのはフランス人、となるほど国際色豊かな観光地であった。

リオマッジョーレ

イタリアの優秀なところは、前日のジェノヴァもそうだが、観光地の観光客相手のレストランでも美味しいこと。まあ、イタリア風のシーフード料理などというのは、グリルしてオリーブオイルとレモンをかけるだけだから、素材さえ良ければ失敗のしようがないとも言えるが、不味いアメリカのシーフード料理に辟易気味の身としては、ちゃんと新鮮な素材を提供してくれるだけでもありがたく思える。

砂浜のないリオマッジョーレの海岸の岩の上でアザラシかオットセイのように寝そべる人々

2 thoughts on “イタリア・南仏旅行(7)チンクェ・テッレ

  • July 4, 2012 at 3:28 am
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    チンクエテッレって世界遺産だよ~ん。
    世界遺産とかをぶらぶら歩きながら案内する番組がNHKであるのだけど、それで見て崖がいっぱいで面白いところだな~って思って見ていました。いいところに行きましたね。

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    • July 4, 2012 at 10:26 am
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      そうそう、崖ばっかりで車では行けないんだけど、鉄道は通ってるのよね。道路をつけないのは世界遺産を守るために、わざとそうしているのでしょう。そんな崖ばっかりのところに、立派な教会があって、城壁があって。いやあ、あれを建てるのは大変だったでしょう。

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