Southern France Organ Study Tour – 13

ツアー8日目、トゥールーズ二日目。

この日も前日同様、4つのオルガンを巡るはずだったのが、朝一番に予定されていた L’église Notre-Dame du Taur が「オルガンロフトの鍵が行方不明で、ロフトに入れません。」!

何これ?

なんでも、セキュリティのアップデートか何かでオルガンロフトの鍵を付け替えたのだが、その新しい鍵を誰も受け取っていないので(???)オルガンにアクセスできないとのこと。この週末にそこでコンサートをする予定のオルガニストも練習できず困っています、とか。司祭が日曜日のミサをすっぽかして帰ってしまったり、オルガンロフトの鍵が行方不明になったり、はたまたツアーバスの運転手はあちこちで迷子になったり、とそれに比べるとアメリカというのはなんときちんとした国なんだろう。(日本なんか、もう人間の能力の限界を越えてますね。)

ということで、最初の教会がキャンセルになったので、午後に予定されていた教会2つのうち、Church of Gesu は午前中に来てもいいということだったので、そこに向かう。実は前日の Temple du Salin のすぐ近く。

Church of Gesu は19世紀後半に建てられた教会だが、当時の懐古趣味を反映して内部はネオゴシック様式。

Church of Gesu

柱など丹念に装飾が施されている。ここにはルルドの洞窟を模したチャペルもあったのだけど、写真を撮り忘れた。

外周をぐるりと回廊が取り囲む。この回廊の一角には当地のオルガン協会の事務局も。

Church of Gesu

ここの座席は背もたれが移動して、前向き(教会用)にも後ろ向き(オルガン・コンサート用)にも座れるようになってる。賢い!

Church of Gesu

オルガンとコンソール

Church of Gesu organ Church of Gesu organ console

ここのオルガンは Cavaillé-Coll なのだが、ペダルのレンジが狭く、Dupre の Magnificat の第6曲を弾こうと思ったのだけどペダルが足りなくて断念。

午前中の予定を終えて大通りを歩いていると、マーケット (Marché des Carmes) を見つける。

肉屋の前でお行儀よく待つワンコ

Marché des Carmes

マーケットの周辺にはたくさんレストランがあり、そのうちの一つでお昼の定食を。10ユーロちょっとで肉と野菜たっぷり。この旅行中でいちばん満足したレストランだった。

Southern France Organ Study Tour – 12

昼食後同居人はまたどこかへ姿を消した。午後の教会への道すがら、公園の中を抜ける。

街灯にこんな蝶々が

Toulouse

 

市内はいかにもヨーロッパらしく、どこでも歩いて行ける距離。

午後の一番は今回のツアーで唯一のプロテスタントの教会、 Temple du Salin。

Temple du Salin

オルガン。ここも最近建造されたもの。フランス風だけど、最近のオルガンだけあって、もっと versatile な感じ。

Temple du Salin オルガン

ここは時間が限られていたので、わたしは弾かなかった。

次はツアーバスに乗って、トゥールーズ市街の外れにある L’église Sainte-Marie Madeleine de Lalande へ。ここでも教会の前に通じる細い道にバスが入れず、一帯に大渋滞を引き起こした挙句、最後は大通りでバスを下りて教会まで歩くことになる。

ここは外観はこの地方に特徴的な鐘楼が残っているが、教会の本体は火事で焼け落ちて、近年再建されたものとのこと。

L’église Sainte-Marie Madeleine de Lalande

 

火事(1961年)と再建(1966年)の経緯を伝える銘。

L’église Sainte-Marie Madeleine de Lalande

ここのオルガンも最近のもの。南ドイツ風とのこと。

L’église Sainte-Marie Madeleine de Lalande オルガン

ここでは Sweelinck の Unter den Linden を全部弾く。

夕食は各自ご勝手にとのことで、ホテルの近くのピザ屋へ。

Southern France Organ Study Tour – 11

ツアー7日目。ここから丸二日間、トゥールーズの市内のオルガンを、ほぼ徒歩で回る。(ツアーバスで移動したのは一回だけ。残りはすべて、旧市街の狭い範囲内に。)移動がないということで同居人は大喜び。早速寝坊を決める。

まずは Musée des Augustins へ。ここは元はアウグスティン会派の修道院だったが、フランス革命期に最後の修道士たちがここを去り、現在では美術館。しかし建物は修道院のままなので、回廊、中庭などがそのまま残っている。

Musée des Augustins

外観

Musée des Augustins 外観

中庭

Musée des Augustins 中庭

 

回廊

Musée des Augustins 回廊

オルガンは修道院付属の教会だった部分にある。

Musée des Augustins オルガン

このオルガンは近年に新しく建造されたもの。いちおうドイツ風のオルガンなのでバッハの Schübler Chorales から Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ (BWV 649) を弾く。

次は徒歩でトゥールーズの大聖堂の付属チャペル、 Chapel de Sainte-Anne へ。

大聖堂外観

Toulouse Cathedral

Chapel de Sainte-Anne

Chapel de Sainte-Anne

ここも新しく建造されたオルガン。こちらはイタリア風。

Chapel de Sainte-Anne オルガン

短いリードが手前にある。調律が楽だ!

Chapel de Sainte-Anne オルガン

ちょっと変わったペダルボード。

Chapel de Sainte-Anne オルガン

チャペルの中にあった張り紙。「教会のために、お金は空から降ってきません。」と、わりと身も蓋もなく寄付を呼びかけるポスター。

Chapel de Sainte-Anne ポスター

 

イタリアンな曲は用意して来なかったので、ここで弾いたのは Sweelinck の Unter den Linden の最初の二曲。

適当にお昼を食べて、午後は別の教会で集合ということで、どこからともなく現れた同居人(伝書鳩なみの帰巣本能の持ち主)と安いベトナム料理屋(ほとんどテイクアウト専門と思われる)でベトナム春巻きと焼き飯の昼食。