Pocket WiFi

二週間ほど日本に行って、先週帰ってきました。

昔は「旅行中なので音信不通です」で済んだのが、最近はそうもいかないので、今回はちょっと下調べして Pocket WiFi なるものを借りてみることにした。これがあると、スカイプを使って安く電話できると聞いたので。ローカルの SIM を使えという案もあったけど、電話の本体を開けて何か入れ替えるのが面倒なので却下(笑)。それに WiFi だとラップトップもそこからネットに繋げられるし。

かくして装備は以下の通り(「何を今更」という感じですが、わたしにとっては驚異的な近代化ですよ)

iPhone 5 (AT&T): 昔からの「データ無制限」プランだけど、アメリカ国外では適用されない。これに念のため、 AT&T Passport という海外旅行プランを追加。半年前、フランスに行ったときには必要な日数だけプランを買うことができたのに、それでは儲からないことに気づいたのか、現在は30日単位でしか買えない。その代わり、30日経ったら自動的に解約される。こういうものはしょっちゅう変更になるので、その都度確認が必要。

iPhone に Skype をインストールし、Skype credit を少々買う。これで普通の電話(固定、携帯)に電話できる。(Skype 同士の通話なら無料だが、普通の電話番号にかけるにはお金がかかる。でも、安い。)

日本の会社(今回はその名も「WiFiレンタル屋さん」という会社をトライ)から Pocket WiFi を借りる。ネットで注文、アメリカのクレジットカード使用可、空港郵便局や宿泊先で受け取り可。返却はゆうパックで郵送。(ゆうパックの封筒も一緒に送ってくれる。)

これだけの装備で、日本に着いたら iPhone の Cellular Data をオフに。電話は自動的に Softbank の回線を拾ったようだ。

初日のホテルで Pocket WiFi を受け取り、オンに。説明書きの通りに iPhone とラップトップの WiFi をその機器に接続して完了。

使用感は —

WiFi 経由で Skype でアメリカの固定電話や携帯電話にかけても、全く違和感なし。音声もクリア。日本の固定電話にかけたとき、ちょっと聞き取りにくいことがあったけれど、これは LTE の入りにくい場所だったためか、相手が内線電話だったせいかもしれない。

ただ、日本の電話番号の Skype Number を持っていなかったので、受信はアメリカの携帯番号にかけてもらうことになる。家族は普段からアメリカの番号にかけてくるからそれでいいのだけれど、他の人とのやり取りはメール、ツイッター、フェイスブックで。どうせ日本用の Skype Number を持っていても、日本の携帯メールとはやり取りできないらしいので(?要確認)、この方が間違いなくてよかったかも。

屋内での受信がいい、と言われる Y!mobile の機器を借りたのだけど、それでも高層マンションの中では使い物にならなかった。マンション内では、そこの WiFi を使わせてもらうことに。

総合して、「借りてよかった」と思います。

日本では「無料WiFi」と書いてあっても、前もって登録しておかないといけなかったり、専用ソフトをインストールしないといけなかったり、昔だったらWindows機種しか接続できなかったり、(十年まえ、昔の重たい iBook を抱えて喫茶店に入ったら、接続できなかった恨みは忘れない)とかいろいろ酷い目にあってきたので、それに比べると便利な時代になったなあというのが実感できました。

日本の凋落 — 今日の NYT から

今日の New York Times に The Great Deflation – Japan Goes From Dynamic to Disheartened という記事が。

この二十年の日本経済の凋落を扱った記事で、これといった新しい発見はない。不動産価格の低迷、これみよがしの消費の衰退、とくに若い世代が外に野心を向けなくなったことなど、これまで何度も言い古されたことをを論じているが、その中であれっ?と思ったのが、「生活レベルの低下」という指摘。たしかにこの記事の「主人公」の一人である中小企業のオーナーは、海外旅行を諦め、ベンツを手放し、17年前に買ったマンションを、買値の3分の1の値段で手放さざるを得なくなった。しかし、この記事には出てこないが、この「主人公」氏はおそらく最新型の携帯電話を所有し、ベンツから乗り換えた国産車も頻繁に新車に乗り換え、家のトイレはウォッシュレット、洗濯機は乾燥機能つきの front loader 全自動なんじゃないだろうか?そういう点は伏せておいて、ベンツを手放したことだけ書くのはちょっと酷い。それにマンションが買った時点より値下がりするのは、日本では昔から当たり前のことなんじゃないの?中古マンションが値上がりしてたのは、バブルの一時期の異常現象なんじゃないの?沈滞する消費動向の象徴として大阪の千林商店街がふさわしいのかどうかもわたしには疑問である。(ちなみにわたしは大阪出身。)

ただ、日本に漂う「活気のなさ」という指摘には頷ける。(これも言い古された問題点だが。)アメリカから日本帰ったときにいつも思うのだけど、とくに時刻表も調べずに東京駅に行ったら、10分おきに大阪方面行きの新幹線が出てる、それが定刻に発車するなんていうのは、これは世界標準でみたら信じられないほどすごいことなんだよ。こういうすごい国に住んでいながら、どうして皆、もっと自信を持てないのか、不思議でたまらない。それともこれは、高度成長期に育ち、大学時代はイケイケバブルだったお気楽世代の偏見か?

NYT とかが日本のデフレに注目するのは、日本が心配というよりは、今の世界的不況が「日本化」して、アメリカやヨーロッパも「失われた10年」「失われた20年」になるのではないかという懸念が原因である。わたしは経済のことは全く素人でしかないが、日本経済不振の背景には、純粋のお金の問題だけでなく、国民のメンタリティが影響を落としている部分が相当にあるのではないかと思う。日本では「失敗」は許されないから。それに引き換え、アメリカは今でもむき出しの野心とか欲望というものが許容される世界だし、失敗してもやり直しは効くし、イケイケメンタリティな外国人がどんどん入ってくるし、日本ほど鬱屈することはないんじゃないの、とお気楽世代は考えてしまうのだった。(もちろんこれには自己中心的な希望的観測も入っている。だって、わたしの老後資金は全部アメリカ国内にあるのだから、アメリカ経済に転けられると困るのだ!)

ヒラリーの初外遊

新国務長官ヒラリー・クリントンの初外遊先がアジアだというので注目を集めているようですが…

ネットで見る日本の報道では「ヒラリー、日本へ」というイメージを受けますが、アメリカでの報道は「ヒラリー、中国へ。ついでに日本とか韓国とかも行きます。」という感じですね。日本はアメリカにとっては電化製品とトヨタの国。政治上は安全パイ過ぎるのでしょう。
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