IRSの記事から

IRSが保守系団体を抜き出して監査の対象にしていたという件で、政治問題になっておりますが。。。

今日の新聞(NYT日曜版を宅配で取る方が、ネットのみ購読するより安いので、日曜版の宅配を続けています。)の記事でちょっと目に止まったのがこの部分。

>Few if any of the employees were experts on tax law, (職員のなかに税法の専門家はほとんどおらず、)

以前から感じていたことだけど、やはりそうだったのか!というのが正直な感想。

例えばわたしがNIHでポスドクしてた当時(今は知らない)、ポスドクの「給料」は法律上は「給料」ではなく、従ってW-2も発行されず、social securityもかからない代わり、「給料」ではないのでIRAに拠出できないという決まりだった。で、ほとんどのポスドクはその規則に従ってタックスリターンを出し、それでオシマイなのだが、時々、監査に引っかかる不運な人が出てくる。(雀の涙のようなポスドクの給料で監査にかかると、悲しいこと、悔しいことこの上なし。)わたしが引っかかったのと同じ、「給料でない収入なら、self-employment incomeだ。だから、self-employment taxを払え。」というインネンである。

ここで多くの人が陥る誤解は、「IRSは連邦政府機関で、連邦法に基いて税金を徴収しているのだから、税法を理解しているはずだ」という点である。

IRSの職員のほとんどは、税法なんか理解してない!

だから、IRSと応対するときは、向こうの知識はゼロであるという前提に立って、こちらから具体的にどの条項にもとづいてそういう結論に至ったかを丁寧に説明することで、(こちらが悪意を持って脱税しようとしたのでない場合は)たいてい切り抜けられるのではないかと思ったのだった。

勝ち〜!

3週間前にIRSから「受け取りました。60日以内にお返事します。」という通知が来たので、次のお便りはまだまだ先のことだと思っていたら、今日、返事が来た。

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追徴金:ゼロ(!!!)

「お返事ありがとうございました。あなたの説明で2010年の1040に関する税金の問題は解決しました。この件はクローズしました。」

こっちの解釈が正しいことは500%確信してたけど、ここで争点になっていたのと同じ項目(収入)が今年のタックス・リターンにもあるので、やはり今年のリターンを出す前に解決がついたというのは気持ちがいい。

今回のオーディットで一番役に立ったと思うのは、昔NIHにいた頃、「外国人研究者のための税金講座」の講師が言ってた言葉。「オーディットが来ても慌ててはいけません。意図的に脱税をしていない限り、要求された情報を提供すればたいていのオーディットはそれで解決します。場合によってはオーディットで過払いが発見されて、お金が戻ってくることもあります。ですから、正しく申告していれば、恐れる必要はないのです。」

それに、仕事柄、データ(=領収書)と先行論文(=IRSの出版物)を元に「この事例に基づいてこのデータを解釈すれば、こういう結論になる。よってわたしは正しい。」と書き連ねるのは得意だし。

アメリカで普通の給与所得者が税金関係のトラブルに巻き込まれるのは平均して10年に1回くらいらしい。わたしもこの20年で2回だから、まあまあ平均的な線か。(一回目はこれね→

IRSから新年のご挨拶

12月に送ったIRSからのお便りの返事、ようやく「受け取りました」の手紙が来た。こちらに対しては「12月26日までに返事がなければ、こちらの言い分に不服がないものとして、追徴金を払っていただきます。」と高飛車なのに、あっちからは受け取り証明が来るのに1ヶ月かい、この立場の違い。しかもその手紙の日付が2013年1月29日と、未来の日付になってるところも不思議。

今回のお手紙は「受け取りました」だけで、60日以内に正式の返事が来るらしい。しつこく「未納分の税金は今のうちに払った方がお得ですよ。利子がかかりますからね。」と書いてある。未納分なんてないの、あんたが勝手に変な解釈して、人の税金を釣り上げようとしてるだけでしょ。

IRSからのクリスマスカード(?)

大急ぎで日本に行って帰ってきたら、家にIRSからのお便りが待っていた。IRSから来るものといえば、もちろんアレしかありません、アレ。

AUDIT!!!

わたしの不労所得が狙い撃ちされたらしく、それに対してSelf-Employment Taxを払えという。毎年TurboTaxでどのカテゴリーにも入らない不労所得なので、ほんまにこんなもんでええんかいなと思いながら申告していたのだが、やっぱり目をつけられたらしい。大した金額でもないのに。(ちなみにTurboTaxのaudit checkとかいうのを毎年走らせているが、それによるといつもauditの確率はほぼゼロで出てくる。当てになりませんね。)

最初からややこしいことが判ってるなら、どうしてプロにやらせなかったのという声もあるだろうけど、実はわたしもプロにやらせようと思って探したのである。知人の紹介してくれた会計士に電話もしてみたのだが(それも申告締め切り間際だと忙しいだろうと思って、相当早い時期に!)、電話口での答えがシロウト(=わたしのこと)以下の知識であることが判明したので、自分でやることにしたという経緯がある。

争点は「不労所得」が本当に「不労」だから、Self-Employment Taxの対象にならないことを証明するだけだが、日本語の書類を翻訳する必要もあるかもしれないので、時間の無駄だわあ。目前にグラントの締め切りも抱えてるのに。だいたいSelf-Employment Taxの対象になるような所得なら、しっかり経費の控除を取って税金ゼロになるように努力しますよ!それもせずにordinary incomeとして税金払ってあげたのに、もっと払えだなんて失礼だわ、と憤慨しているのであった。