オルガン

土曜日の夕方のミサを弾いているSt Mary’sの神父さんが大の音楽好きで、とうとうトラッカーオルガンが入った。最初は新作を注文したかったらしいが、大司教の許可が下りず、人づてに中古のトラッカーを発見。一ヶ月ほどかけて古いオルガンコンソールを撤去し、(古いパイプはもともとクローゼットのようなスエルボックスの中に設置されていたのでそのまま残っている)新しいオルガンが入った。

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鍵盤二段にペダル、フルート16, 8, 4, 2 footとプリンシパルは4 footしかない小さなオルガンだが、うっとりするほど鍵盤のタッチがなめらか。ミクスチャーも効率よく組み合わせられているので、幅広い音色を作ることができる。

伴奏

聖歌隊は基本休めないことになっていて、あまりにコミットメントが多すぎて今シーズンは歌ってないのだけど、その代わり、ときどき伴奏をしている。実は伴奏の方が家で準備していかないといけないし、トータルの拘束時間は増えてるはずなのだけど、歌っているときほど気にならない。他人の失敗のせいで止められることがないからかな。

で、うちのmusic directorの旦那氏の教会で伴奏が連弾になっている曲をやるからというので、他所の教会の伴奏にまで登場。曲はAaron CopelandのThe Promise of Living.

Bach Collegium Japan

金曜の朝のオルガンのレッスンのときに、先生に「今日の午後は、St Mary’sの新しいオルガンを見に行くつもり」と言ったら、「あら、それは楽しみね。でもだめよ。今日はあなたはわたしと一緒にカンザス・シティに音楽会に行くのよ。」と。「古楽よ。バッハよ。マ… (よく聞き取れなかった)スゥズゥキよ。古楽の第一人者よ。」

古楽なんかオマハに絶対来ないので、それならわざわざカンザス・シティまで行ってもいいかなと思って曖昧にYesと答えたのだが、しばらくして、「あ〜、それってBach Collegium Japanやん!行く行く、絶対行く〜〜!」と気がついた。

The Friends of Chamber Music Kansas City主催、会場はJohnson County Community Collegeで、古楽をやるにはちょっと大きすぎたのが残念。とくにわたしの座っていたところからはトラヴェルソがほとんど聞こえず。しかしながら、少人数での出演にも関わらず、ブランデンブルグからカンタータまで幅広いプログラム構成で、大満足の音楽会なのであった。

評→http://www.chambermusic.org/press/bach-and-suzuki-perfect-pair

Popeのとばっちり

Popeがアメリカに来られても、こんな田舎にまでは影響がないだろうと思いきや!

うちのmusic directorが評議員をやってる関係で水曜日のWashington DCでのミサのチケットを入手

水曜日は聖歌隊のリハーサル日→代理を立てる→代理が家族の急用で来られない

急遽、別の代理を探す

この代理は「伴奏者がいるならけどやってもいいけど、自分が初見で伴奏するのは無理」

ということで、火曜日の晩、11時半に「明日のリハーサル、伴奏してくれない?」とテキストが来た。これでわたしもPope訪米の関係者だ!

Mozart Requiem

毎年、11月2日のAll Souls’ Day (万霊節)に合わせて教会でレクイエムを演奏するのだけど、今年はモーツァルトでした。オーケストラが必要なので、おそらく予算の関係もあって、オマハのエピスコパル教会と合同でやることに。9月から練習を始めて2ヶ月弱(合唱団は半分以上が素人、練習は週一回で、2時間を越えることはない)、オーケストラ(寄せ集め)とのドレスリハーサルは一回(これもリハーサルが長引くとオーケストラの人件費が増えるので、2時間)、とかなりの強行軍スケジュールだったけれど、結果はまずまず満足のいくものでした。

熱心な広報活動の成果もあって会場は満員(うちの教会は1000人近く入る)。日本だと合唱団員がチケットを売りさばかないといけないのだろうけど、財源は教会なので、入場無料。オーケストラとソリストのギャラは2つの教会で折半したのだろうけど、いくらくらいなのかしらねえ。

しかし、教会の祭壇の大理石の上に一時間以上立ってたら、本当に足がだるいわ…

Southern France Organ Study Tour – 20

最初の予定ではツアーはパリ到着後、その週末をパリで過ごすことになっていたので、それに合わせて飛行機を予約したのだが、人数分のパリのホテルの確保が難しいということでパリ到着の晩にツアーは解散、あとは自由行動ということで週末が空いた。そこで帰りの飛行機まで二日間、パリをぶらぶらすることに。

パリは歩いて回る街だと思うのだけれど、同行者が長距離歩くのは嫌、美術館も嫌というので、セーヌ川沿いの主な観光地を回る観光船に乗る超お上りさんコースを。いったんチケットを買えば乗り降り自由。

切符

Batobus ticket

 

ノートルダム大聖堂の側で他の船とすれ違ったところ

Notre-Dame

エッフェル塔の側で下りた

Eiffel Tower

もう、どこに行っても人、人、人。観光船も超満員。

この日の晩はパリ郊外に住む旧友の家に招待されて(無理やり招待させた?)夕食を共にしたが、なにせこの春はずっとお天気がさえなかったのが、この日は久々の好天気、しかもキリスト昇天祭の long weekend なのでヨーロッパ中から観光ラッシュなのだとのこと。

その翌日は打って変わってぐずついたお天気。午前中は St Sulpice のミサに行く。St Sulpice では日曜日のミサの後に毎週、短いオルガン・コンサートがある。

St Sulpice

St Sulpice

St Sulpice organ schedule

St Sulpice

St Sulpice のオルガン。ここも有名な Cavaillé-Coll 

St Sulpice Cavaillé-Coll

この日はなんと教区の堅信礼があり、ミサが30分ほど長引く。Aix-en-Provence の例からも考えて、フランスではペンテコステの前の日曜日に堅信礼をするのが一般的なのかな。

ミサの後はまた観光船に乗ったが(2日有効のチケットを買ったので)、お天気が今ひとつだったことと、連休の最終日ということも相まってか、観光船はガラ空き。なので運行される本数も少なく、次のが来るまでかなり待たされた。前日は観光船ラッシュ状態だったのに。

その後はモンパルナス墓地で墓見学。ここに Cavaillé-Coll  の墓があると聞いたので。

Cavaillé-Coll の墓

Cavaillé-Coll の墓

サン=サーンスの墓も見つけた

サン=サーンスの墓 サン=サーンスの墓

翌日、帰りの飛行機にチェックインしている途中に、「不審な荷物が発見されましたので避難してください」ということで、ターミナルから追い出される。避難圏内にあるレストランの客も皆追い出されていたけど、あの人たちはあのまま無銭飲食になったのだろうか?「ここまで下がってください」というラインがなぜかマクドナルドの前で、仕方ないのでマクドナルドの不思議なコンピュータ化されたオーダーシステムで水を注文する。(口頭で注文すると「出てきたものが注文と違う」というトラブルが多かった?タッチスクリーンで自分で注文したら、他に責任転嫁はできないぞということ?)

案の定「不審荷物」は何でもなかったようで、再びチェックインの列に。ゴタゴタで待たされているうちに搭乗時刻が迫っていたので、優先お飛越でチェックイン完了。

AA の飛行機はこのご時勢に客席の上にブラウン管のぶら下がった超旧型機種。当然、個別のエンタメセンターなどなし。こんなものがアメリカの航空会社で現役として飛んでいるとは。(ビジネスクラスは iPad 貸出だった模様。)

シカゴで入国するのは久しぶりだったが、ものすごく混んでいた模様。「模様」というのは、「チェックイン荷物のない人はこちらの列に並べます」というのに並んだから。こちらも結構列が長かったけれど、おそらく一般の列よりは早かったと思う。ただしここは本当に預入荷物のない人専用で、間違えて並んでしまったら荷物のカルーセルにアクセスできずに入国管理エリアを追い出されてしまう。これで失敗した人はきっと何人もいるに違いない。

シカゴ=オマハでは同居人はなぜか TSA-Pre 、わたしは普通のチケット。これでますますどういう基準で TSA-Pre が出てくるのか分からなくなった。

まあ、なにはともあれ、こうして無事にツアーは終わったのだった。

Southern France Organ Study Tour – 19

最終日午後は Poitiers の Cathédrale Saint-Pierre へ。「オルガン世界一」を挙げるときに、ほぼ必ず候補に入る有名なオルガン。これまたバスは教会の近くまで行けなかったので、最寄りの大通りでバスを下りて教会への丘を登る。

ポワチエ大聖堂

Poitiers Cathédrale Saint-Pierre

 

祭壇

Poitier Cathédrale Saint-Pierre

Choir の椅子の下にいろんな装飾が

Poitiers Cathédrale Saint-Pierre

壁に彫られたラビリンス

Poitiers labyrinth Poitiers labyrinth

オルガン

Poitiers Cathédrale Saint-Pierre

ここで弾いたのは Titelouze の Magnificat 第2曲。

せっかくここまで来たのだから、ぜひ全員何か弾くべき、というツアーディレクターの思し召しで、一人あたりの持ち時間は3分から5分という超過密スケジュールだった。レジストレーションを手伝ってくれたここのアシスタントオルガニストが、「違ったレジストレーションも試してみたら?」と言ってくれたのだが、「時間厳守。最初の数小節だけなら許す」ということで、ちょっとだけ違ったレジストレーションで弾かせてもらう。かくして最後のオルガンはバタバタと大忙しのうちに終了。

ここから再びバスに乗ってパリへ。パリ周辺の道路は前日のキリスト昇天祭の祭日を合わせて long weekend に遠出する車で大渋滞。この日の宿泊はドゴール空港近くの巨大ホテル。いちおうレストランの一角で farewell party らしきものをやり、無事にツアーは終了した。

Southern France Organ Study Tour – 17

Auch の後は、ワイナリー見学。バスツアーなので「はい、乗ってください」「はい、下りてください」とあなた任せで、どこのワイナリーだったのかよく分からないのだけど(笑)、ソーテルヌワインのワイナリーだった。

vineyard

ワイナリー。宿泊もできるらしい。(予算の関係上、ここには泊まれず。)

winery

 

最近の看板はフランス語、中国語、英語ですよ!中国人の金持ちがワインをせっせと買ってるとのこと。

winery signage

 

まずは工程見学。これはワインプレス。上からプレスが下りてくるのではなく、下の受け皿が上がるのだそうだ。知らなかった。

wine press

発酵タンク

fermentation tank

樽の中で寝かせてワインになる。

barrels

この後、ソーテルヌワインを試飲させてもらった。

この晩はボルドー泊。到着したのが遅く(9時過ぎてた)、おまけにキリスト昇天祭の祝日、ホテルがボルドーのあまり賑やかでないあたり(メインの市街と川を挟んで反対側)だったこともあって、夕食を探すのに一苦労。最初に入ったパブでは、 「食事」と確認した上で座席に案内され、かなり長時間待っていたら、ウエイターが「そこでは食事は出せない、そこはドリンクだけ」と言われて激怒。隣のイタリアンのチェーンレストランで手を打つ。

Southern France Organ Study Tour – 16

ツアー9日目、トゥールーズを後にする。

この日はキリスト昇天祭の祝日で、当初の予定では Auch の教会でミサに出る予定だったのだが、ミサの時間が分からないとのことで午前中は自由行動、昼前にトゥールーズを出発して Auch で昼食(スーパーで買ったサンドイッチ支給)、午後に教会・オルガン見学となる。

Auch の大聖堂、 Cathédrale de Sainte-Marie。外壁を修理中。

Cathédrale de Sainte-Marie

 

 

教会の裏手は谷あいの村を一望できる展望台になっていたが、ここも工事中。 Auch はローマ時代から続く古い土地で、このあたりではちょっとした観光地らしい。午後の拝観は2時からというので、それまでぶらぶらと街並みを見て過ごす。

Auch

ここの祭壇近くの choir organ は非常によく原型をとどめた Cavaillé-Coll 。ちょっと見た目にはオルガンのコンソールとは分からない。

Auch choir organ

 

祭壇を正面から見たところ。祭壇の上にパイプがあるので、オルガンがあることがわかる。コンソールは右側。祭壇の裏側は非常に美しい grand choir (入場2ユーロ)。ここの教会は非常によく手入れが行き届いているように見受けられたが、観光収入が多いのだろうか。

Auch Cathédrale de Sainte-Marie

メインのオルガンはフレンチ・クラシック。

Auch gallery organ

 

オルガンのふいご

bellows

このオルガンが1994年に再建されたときに、1956年に取り付けられた Barker machine が取り外されたそうだが、それがロフトの上に残っていた。これは鍵盤を軽くするために考案されたもので、Cavaillé-Coll にはよく付いている。

Barker machine

 

ここで弾いたのは Titelouse Magnificat の第6曲。ここは仕様書には a1=392Hz  となっているけど、435あたりに聞こえたのだけどな。