Posted in FI, Politics on Jan 7th, 2012 2 Comments »
おことわり:これはロン・ポールの資産配分を推奨するものでも非難するものでもありません。あくまで「こういう人もいるよ」という話。 共和党大統領予備選がいよいよ加熱してきたけど、まあ、わたしは米市民ではないし、共和党を支持するわけでもないので傍から興味本位で眺めるだけ。本命はロムニーということで意見の一致を見ているようだが、しかしそれだけでは面白みがないためか、次から次へと数週間ごとにマスコミの推奨する「強力対抗馬」が登場しては消える。正直なところ、そのパターンの分かりやすさは、「タイガーマスク」とか「仮面ライダー」とかいった子供向け番組で取っ替え引っ替え「悪者」が登場しては破れていった単純しごくな番組構成を彷彿とさせる。 ところで、根強い支持層があるにもかかわらず、いつもマスコミからは距離を置かれているのがロン・ポール。彼の政治理念はある意味で共和党の原点である「小さな政府」。彼の経済・外交政策はアメリカ孤立主義、国外援助の廃止、自由貿易、連邦準備銀行の廃止、金本位制の復活などが主なポイントだが、「小さな政府」の延長として連邦所得税の廃止、連邦レベルでの薬物(マリフアナなど)取締の廃止、市民が武装する権利の保証などを主張しているので、支持者の中には必然的に極右のフリンジも含まれる。 ロン・ポールは現役の下院議員でもあるので、法律によって、その資産内容が公開されている。この記事によると、たいていの議員の資産の内訳は、平均的なアメリカ人と似たようなもので、キャッシュが1割、ボンドが1割、不動産が2割、残りが株式といったところらしい。ところがロン・ポールの場合は全く違う。資産総額は$2.44 million から $5.46 million の間だそうだが、その内訳は、キャッシュが1割強、不動産がほぼ2割というところは普通だが、残りのほとんどは金・銀採掘関連会社の株オンリーなのだそうだ。ボンドはゼロ、アップルとかエクソンとかいった、いわゆる「普通の」株も、ゼロ、ほんのわずか株式ファンドを保有しているが、それは普通のファンドではなくショートのファンド、株価指数が下がると値打ちが上がる類のものばかりらしい。 金本位制復活を叫び、今の借金まみれの状態ではアメリカ経済は壊滅すると予言しているロン・ポールにとって、ボンドはゼロ、株価指数はショート、株式は金・銀採掘関連会社のみというのは当然の結論なのかもしれない。
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Posted in FI, Life, Money on Dec 23rd, 2011 2 Comments »
アメリカでチャリティーに寄付をする場合、現金で寄付をすれば(支払った額)ー(見返りにもらったものの価値)が正味の寄付額として所得税控除の対象となるのは広く知られた事実。ここでいう(支払った額)ー(見返りにもらったものの価値)というのは、当該のIRSのページに登場する例えによれば、 「教会のダンス付きディナーのチケットを65ドルで購入しました。この企画のすべての収益は、教会に寄付されます。ダンス付きディナーのfair market valueは25ドルです。この場合、65ドル(支払った額)から25ドル(見返りにもらったものの価値)を差し引いた残り40ドルを控除することができます。」 現金でなく、モノを寄付した場合も、控除することができる。以前は車や船舶を寄付すれば、それが運行できる状態にあるかどうかに関わらず、多くの人が極上状態の中古の値段で控除を計算していたが、最近は規則が変わって、原則的としてチャリティーがそれを中古市場で転売したときの値段でしか控除できなくなった。それでも衣服や家具の寄付は、まだまだ使える不要品のリサイクル法の一つとして定着している。 さて、前から気になっていたのだけど、現金でもモノでもなく、チャリティーのために自分の時間を提供したらどうなるのか?こんなセコいことを考えるのは自分だけかと思っていたらそうではないらしく、IRSの刊行物に答えが載っていた。これはノーだそうである。しかし、その時間を提供するために車を運転して現場に行かなくてはならなかった場合、それに対するガソリン代、有料道路料金は控除の対象らしい。 IRSの刊行物など、どうせ味気ないお役所文書だろうと思って敬遠していたが、この寄付に関する文書(Publication 526)はいろんな例に対して、「これはOK、これはダメ」とか書いてあって、結構面白い。しかもその例が、「うん、これってアメリカの日常生活だよね」と思わせる部分が多い。 例えば、サービスを提供した場合の例として、「わたしはチャリティーの事務所で週に6時間、ボランティアをしています。わたしと同じ仕事をしている受付嬢は、時給10ドルで雇われています。わたしは毎週60ドルを控除することができますか?」答えは「控除できません。」 「チャリティーの事務所は私の家から30マイル離れています。その距離を運転する車の経費は控除できますか?」答えは「家と事務所を往復するガソリン代は控除できます。」 「わたしは看護助手として病院でボランティアしています。その際、制服を着用するように規則で決められています。制服代は控除できますか?」答えは「その制服が、日常的に着用できないようなもの(いわゆるナース服みたいなものを想定しているのだと思う)なら控除できます。」(コスチュームフェチがどうのこうのというツッコミはなし。) 「ボランティアに行っている間、子供をベビーシッター代に預けなければなりません。ベビーシッター代は控除できますか?」答えは「寄付としては控除できません。(別のメカニズムで控除できることもある。)」 ということで、正規のチャリティー認可を受けている学校のベークセールにボランティアの売り子として3時間参加した場合、その3時間の売り子としての収入(金銭価値としては最低賃金 x 3時間で20ドルくらいかな)はもちろんのこと、あなたの本業が1時間300ドルの弁護士であったとしても、弁護士としての逸失利益(300ドル x 3時間で900ドル!)も控除の対象とはならないのである。
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Posted in FI, Money on Dec 15th, 2011 2 Comments »
12月に入って多少のお金の出入りがあり、今年度分の税金の支払不足でペナルティが付くのも嫌なので、ちょっと計算してみた。 毎年使っているTurboTaxからは、「2011年度の税金の計算がもうできますよ。」とメールが来ていたけれど、本物のTurboTaxに仮の数値を入力してしまうと、あとで本当の数値を再入力したときに計算が変になることがあるので、同じサイトのTax Refund Calculatorというのを使ってみた。これはログインなしに計算でき、データはどこにも保存されない(はず)。 この計算ソフトは本物のTurboTaxとは違って、各項目を親切に一つ一つ質問してくれたりはしないが、税金は基本的に天引きの給与所得者で、多少の利子その他の収入がある程度の家計なら、いちおうこれで十分。わたしが知りたかったのは、「第4期のestimate taxを払わなければ、ペナルティがかかる可能性があるかどうか」だけなので。まだW-2も何も来てないから、11月分の給与明細を元に手計算で今年1年分の給与、天引きされた税金を計算し、金融機関の口座情報から利息その他もろもろの数値を電卓でパチパチ。(一つ一つの口座の情報を別々に入力することができないので、合計を自分で計算しないといけない。) さて、これによると、連邦税はほぼ過不足なしで、払い戻しもなければ不足もほとんどない状態。この計算ソフトに入力できなかった経費とかも多少あるので、うまくすればちょっぴり払い戻しがあるかもしれない、という予想になった。実は(itemized deductionでなくて)standard deductionの状態でW-4(給料からの税金天引き方を計算する書類)を放置してあるので、家のモーゲージや固定資産税の支払いを考慮に入れて、もっと天引き額を減らしてもらうべきかと思っているのだけど、何やかんやと毎年、思いがけない(見かけの)所得が発生するので、この数年、多額の払い戻しがあったためしがない。(見かけの所得が発生する理由としては、IRAのRoth conversionとか。)4月に多額の税金の払い戻しがあるのは、実はそのお金を無利子で連邦政府に貸していたことになるので、喜ばしいことではない、という理論に従えば、払い戻しがほとんどないのは喜ばしいことのはずなのだが。(それでも連邦政府はまだ良い方で、オンラインでやれば数日で払い戻しが来るが、カリフォルニアに住んでいたときは酷かった。状況が複雑でオンラインで州のリターンができず、紙を郵送したのだが、「払い戻しあり」の私書箱に送った郵便物は、何週間も開封された気配すらなかった。あれは絶対にわざと払い戻しを遅らせていたのだと確信している。) ところで計算してみて何とtax bracketがひとつ上がりそうだという驚愕の事実が判明した。これは、去年までは大学のリタイアメントプランが普通の403(b)で、拠出した分が課税対象収入から除かれていたのが、今年からRoth 403(b)を選択したので、拠出分が課税対象から除かれなくなったことが大きいようだ。あと、モーゲージをリファイナンスして、利率が大幅に下がったので、その控除が減ったことも関係あるだろう。来年はもうちょっと真剣に節税に取り組まなくては。
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Posted in FI, Money on Dec 9th, 2011 4 Comments »
ゴールを設定して貯蓄しましょう、月々の家計の内訳を見直しましょう、とよく言われるけれど、実は「自分に向いた方法で貯蓄する」のが一番、という記事。 貯蓄をするに際して、「なぜ貯蓄するのか」を考えるタイプと、「どのように貯蓄するのか」を考えるタイプがあるらしい。「なぜ」派は、はっきりした目標金額を定めた方がよくお金が貯まるけれど、「どのように」派は目標金額を定めない方が貯まるのだそうだ。目標金額と、節約方法を同時に満たそうとすると、それだけで気後れして却ってお金が貯まらないという。 わたしは自分で「どのように」派だと思う。そもそもリタイアメントアカウントやモーゲージ、家の諸経費といった毎月の決まったお金は、自動的に口座から引かれて目にすることすらないので、自由になるお金(discretionary income)はごく限られている。その中で、大きな出費があれば、自然と財布の口が開かなくなる。 あとこの記事で面白いと思ったのは、「月々の予算よりも年単位の予算で考える」というアイデア。12月はクリスマスで出費が多いから、1月、2月は引き締める、8月には新年度の学費を払うから、その前後は引き締める、というやり方は、月々の予算を決めるよりもフレキシビリティがあって実行しやすいかもしれない。 mint.comのような家計簿サイトを使うと、「予算を設定しましょう」「貯蓄のゴールを設定しましょう」とさかんに言われるのだが、予算なし、ゴールなしというのも一つのやり方なのでは?
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Posted in FI, Life on Nov 19th, 2011 2 Comments »
今年もやってきた、職場の健康保険open enrollment期間。ブログを振り返ってみると、毎年この時期に同じネタばかりなのだけど(***)、年中行事の一環なので仕方がない。 今年の当地の健康保険関係の大きなニュースは、来年からdomestic partner(同性でも異性でもいい)が健康保険に入れるようになるかもしれない、というもの。まだ大学の評議会で正式に認可されたわけではないので、今回の保険の選択肢には入っていないのだが、この超保守的なネブラスカでは大ニュース。大学側は「近在の一般企業でもdomestic partnerの健康保険加入を認めるところが増えており、よい職員を集め、競争力を高めるためには、州立大学も同様のベネフィットを提供するべきだ」との意見。さてどうなることやら。 ちなみに現行の税制では、正式に結婚している家族や子供の健康保険のために雇用主が払った保険料は無税だが、domestic partnerはその適用外。だから、domestic partnerが保険に入ったら、その掛け金の自己負担分はpre-taxベースで払えないし、雇用主負担分は所得税の対象になる。(Domestic partnerが低収入なら、dependentにすれば税金は逃れることができるようだが。) 健康保険の保険料は、勤め人だと普通は自己負担分だけを見るだろうけど、大学で人を雇っていると、自分のグラントから自分や学生、テクニシャン、ポスドクの給料やベネフィットを出さなければならないので、雇用者負担分もすごく気になる。こちらで保険に入るか、配偶者の職場の保険に入るかで、年間、何千ドルも経費が違ってくるから。
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Posted in FI, Money on Nov 9th, 2011 4 Comments »
こんな新聞記事があった Triggers of Lender Scrutiny – New York Times 要は、住宅ローンの申し込みをするときにはウソをついてはいけませんよ、という、ごく当たり前のことばかりなのだが。 直前に多額の預金があった場合、その資金の出所を明らかにすること。家の頭金として家族から贈与を受けたのなら、その旨、はっきりと説明する。 住所。「自家」を購入するためにローンを組む場合、その「自家」と職場が離れ過ぎでいると怪しまれる。在宅勤務をしているなら、その旨、会社から一筆書い てもらった方が無難。子供がたくさんいる大家族なのに、ワンベッドルームの家を「自家」として買うと、これまた怪しまれる。 住宅ローン申し込み前後に新しい借金(新しいクレジットカードを取得する等)を作らないこと。 自己申告した収入が、同業者の平均とかけ離れていると怪しまれる。(大学の教員が「年収10ミリオン」とか、ね。)ローン会社はタックスリターンをチェックすることが多いので、バレるようなウソは書かないこと。 逆に言えば、バブル期にはこんなウソは珍しくなかったということか?
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Posted in FI, House, Money on Nov 2nd, 2011 2 Comments »
無事に家をリファイナンスできたのはいいのだけれど、少しずつその後始末が。 まずは古いモーゲージの口座に残っていたエスクロー(保険、固定資産税を支払うための積み立て口座)がちゃんと戻ってくるか、ヤキモキ。「口座を閉鎖してからエスクローの清算が済むまで、2週間かかります」と言われた通り、きっちり2週間後の日付で戻って来た。 当然チェックで戻って来たので、銀行まで行くのが面倒だから50セントの手数料を我慢してオンラインで入金しようと思ったら、一日に入金できるチェックの合計(こんなもの、これまで気にもしていなかったのだが)を越える額面だったため、銀行まで行く羽目に。チェックというのはこちらが入金するまでは向こうの口座にお金が残った状態になるので、一日でも遅く入金すれば、それだけ(チェックを振り出した)銀行が利子を得することになる。そうはさせじと速攻で入金。 それが終わったと思ったら、10月分のモーゲージの支払いが戻って来た。リファイナンスが本当にクローズしたのが10月5日、わたしはモーゲージの支払いを銀行の口座自動引き落としにしていたので、クローズする前にすでに引き落とされていた10月分の支払いが返金に。これでまたまた銀行に行くことになった。(もちろん速攻で。) さて、新しいモーゲージはエスクローがないので、保険も固定資産税も自分で払わないといけないのだが、いつが期日だったかなと思って保険会社の通知を見ると、「これはお知らせで、請求書ではありません。請求書はモーゲージ会社に送りました」という文面が。これではいかん、請求書をこっちに送ってもらわねばいかん、と保険の担当のおばちゃんにメール。 と、細々とした残務処理があるのだが、2.75%のためと思って耐えているこの頃。
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Posted in FI, House on Oct 2nd, 2011 No Comments »
ちょうどタイミングよく “e-closing” の記事を見つけたので、リンクを貼っておく。 http://realestate.msn.com/goodbye-paper-hello-e-closings
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Posted in FI, Money on Sep 30th, 2011 2 Comments »
Bank of Americaが一部の口座を除いてデビット使用料を取るとか言ってだいぶ物議をかもしているが、わたしも今回リファイナンスで銀行の口座のレベルの変更をした。 これまでは普通のチェッキングもモーゲージも同じ銀行(US Bank)だったので、「プラチナ」レベル(残高2万5千ドル以上)だった。「プラチナ」の特典はというと、 他所の金融機関のATMでお金を出しても、手数料無料(月々の利用回数制限なし) チェッキングでも利息が付く チェックブック無料 トラベラーズチェック無料 キャッシャーズチェック無料 ローン手数料割引 等など。 しかしこのステータスを維持するためには、預金もしくはローンも含めた残高を2万5千ドル以上に保たなければならない。(この基準を満たさないと、手数料を取られる。)モーゲージがあれば2万5千ドルの残高をクリアするのは簡単なのだが、モーゲージを他所に移した場合、わざわざUS Bankに2万5千ドルの預金を残す価値があるかどうか考えてみた。 ATMで現金を引き出す機会は、実はそんなに多くない。わたしの場合、せいぜい月に一回か。一つ下の「ゴールド」レベルでも月に2回まで他所のATMで手数料無料で引き出せる。 US Bankの今のチェッキングの利息は、「ほとんど気のせい」みたいな利率。あまり意味ない。たとえセービングズやCDに2万5千ドル入れたとしても、1年もののCDで0.10%とか、冗談みたいな利率。(いちおうUS Bankの名誉のために付け加えておくと、19ヶ月で0.90%という「スペシャル」も出ている。)セービングズは残高で利率が異なり、2万5千ドルだと0.20%くらい。 今時チェックブックは滅多に使わない。教会とか、稽古ごとの月謝とか、どうしてもチェックを使う場面はあるが。 最後にトラベラーズチェックを作ったのは15年以上前。 今回のリファイナンスが終わったら、次にキャッシャーズチェックが必要なのは、次の家を買うときか。 ローンは当面関係ない。(これ以上ローンいらない!) 要は、3, 4, 5の項目にかかる費用と、他所(たとえばING DIRECT)に2万5千ドルを預けて得る利息と、どちらがお得かという計算になる。ING DIRECTのセービングズが今の時点で1.0%なので、ここに2万5千ドル入れれば一年で250ドル。しかし3, 4, 5全部合わせても、一年に250ドル分も利用するとは思えないので、「プラチナ」ステータスを維持するメリットはないと判断した。一つ下の「ゴールド」なら、給料の直接振り込みだけで手数料免除の条件が満たせるので、それで十分。 ということで、「プラチナ」から「ゴールド」に格下げすることにした。しかし、最近の銀行というのは、知らない間に手数料免除の条件を厳しくしたりするので、今後とも気が抜けない。
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Posted in FI, House on Sep 28th, 2011 5 Comments »
今日、家のリファイナンスを2.75%の5/1 ARMでクロージングしたので、その経過をまとめてみる。(わたしがロックインしたときは2.75%だったが、今はさらに下がって2.55%!)ARMでも一回の上げ幅は最大2%なので、6年目は悪くても4.75%、これなら今の30年固定と変わらない。ついでにローンの最高利率は8.75%、80年代みたいなインフレ時代は、8.75%なんて「夢の低金利」だった。90年代に初めて買った家も、当初は30年固定で7%を遥かに上回る年利だった。だから、ARMでもあまり心配していない。 理屈の上からだけなら、今は金利が低いので、手持ちのキャッシュをモーゲージの支払いに当てるよりは安定した配当のある株式や債券に投資した方がいいのだろうけど、このお金はちょっとでも目減りするのが嫌でキャッシュで持っていたもの。それから、そういう理屈とは別に、この際、超低金利モーゲージ・低支払いを体験してみたいという安直な理由もあって、手持ちの現金をキャッシュ・インしてリファイナンスすることにした。(そのあたりの計算の詳細は以前に書いた。ここに使った数字は計算上の例えで、実際の額ではない。) 8月の下旬にING DIRECTで2.75%の5/1 ARMを宣伝してたので、そのサイトの指示に従ってオンラインで情報を記入したら、翌日、ING DIRECTから電話がかかってきて「本当にリファイナンスしますか?今の時点でノーと言えば、あなたには何の費用もかかりませんが、ここでイエスと言って、あとになって気が変わったら、家のアプレイザル、タイトルサーチなどの実費をいただくことになります。」とのこと。 ここでイエスと言ったら、すぐにING DIRECTの自分の口座の中にモーゲージの項目が出来、まずは提出しなければならない書類の一覧がポストされた。2年分のW-2、最近の給与証明、保険の証明など、スキャンして指定されたページにアップロードするようになっている。(FAXも可となっていたけれど、はっきり言ってFAXよりスキャンの方がその場で相手に届いたことが確認できるので安心。同業の方には「ペーパーのオンライン投稿ページと同じような感じ」と言えば、わかってもらえるかも。)同時に、同じく自分の口座内にモーゲージ申請の進展状況を示すページが登場し、「お送りいただいた書類を確認しました」「タイトルサーチが完了しました」「アプレイザルを発注しました」など、一つ一つの項目をクリアするたびにメールでアラートが来て、チェックできるようになっていた。 やがてアプレイザーから電話がかかってきて、家のアプレイザル(実際に家を見て、評価額を見積もる)の日程を決め、タイトルカンパニーから電話がかかってきてクロージングの相談。 「クロージングはオンラインで行いますがよろしいですか?オンライン・クロージングを希望されない場合は、お送りした書類にご自分でノータリーの前でサインして送り返していただくこともできますが、その場合、当方が書類の説明を行うことはできません。」 モーゲージのクロージングはこれまでに何回もしているから、どういう書類が出て来るのかはだいたい予想はついたが、オンライン・クロージングがどんなものか興味があったので、そちらを選択した。 クロージングの際には、書類にわたしの署名が必要になるが、オンライン・クロージングだとそれは不可能。(アクロバットのPDF署名機能などは、まだこの手の書類には認められてないようだ。)代理人が署名することを許可するLimited Power of Attorneyの書類が送られてきて、それにノータリーの前でサインして送り返す。タイトルカンパニーはUPSと提携していて、ノータリーのいるUPSのオフィスに行けば、無料でノータライズされる仕組みになっているらしいが、うちは大学内の同じ建物の中にノータリーの人がいるので、そこに持っていってノータライズしてもらい、自分でFedExで送った。 やがてアプレイザルの結果がサイト内にポストされ、最終段階に。先週、タイトルカンパニーから、「あなたのモーゲージは9月28日以降ならいつでもクローズできます」とメールが来たので、どうせオンライン・クロージングだから行き帰りの時間の無駄もないし、さっさと済ませてしまおうということで、今日、朝一番にクローズした。 オンライン・クロージングとはカンファレンスコールとウェブミーティングを組み合わせたもの。約束の時間に指定された電話番号にかけ、ウェブミーティングにアクセスし、ミーティングコードを入力するとクロージング・オフィサーとカンファレンスコールでつながる。州によってはクロージングに弁護士の同席が義務づけられているところもあるが、その場合の弁護士もタイトルカンパニーが用意してくれるらしい。(もちろん自分の弁護士を同席させることもできる。)コンピューターの画面にクロージングの書類が表示され、各項目をクロージング・オフィサーが順番に説明し、異議がないかどうか質問される。経過は全部録音・録画されているらしい。全部の説明が終わったら、コンピューターの画面に「異議はありませんか?」「これらの書類に署名することに同意しますか?」などなど、もう一度質問が登場、すべてにOKを出すと終了である。それからしばらくすると、メールで「すべての書類の処理が完了しました」とのアラートが来て、タイトルカンパニーのサイトから代理人が署名した書類にアクセスできるようになっていた。 さて、わたしはキャッシュ・イン・リファイナンスなので、どうやってキャッシュを追加するのか不思議に思っていたら、(普通のクロージングなら、クロージングの席にキャッシャーズ・チェックを持っていく)ここは極めてローテク、タイトルカンパニーにキャッシャーズ・チェックを送れとのこと。 かくして、今回のリファイナンシングは、電話とコンピューターと、職場の同じ建物内のノータリーのおばちゃんと、これまた職場内にあるFedExの投函口と、徒歩圏内の銀行の支店という最小行動半径の中で完了したのだった。(もちろんキャッシャーズ・チェックがちゃんとタイトルカンパニーに届き、現在のモーゲージが完済され、その決済が済むまでは本当の終わりではないのだが。)
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