The Social Network

近所の安売り映画館に例のFacebookの映画が回って来たので、先週末に見に行ってきた。(安売りとはいうものの二人で5ドルだからDVDレンタルの方が安いのだが、同居人はいちおう映像作家なので画質にうるさい。だから、映画館で見れるものは、なるべく映画館で見たがるのである。)

これはあくまで事実を元にしたフィクションなのだそうだが、いかにもハーバードらしい傲慢さ、自信満々な学生たちの頭でっかちな嫌らしさがうまく描かれており、映画としてはなかなかの出来だと思った。

ただ、この映画を見てつくづく思ったのは、Facebookは20歳くらいの子が面白いと思うものを「カタチ」にしたものだということ。友達同士で連れ立ってトイレに行くような、そんな「子供」の考える人間関係の価値観を基に設計され、それを押し付けようとするところが、わたしがFacebookを良く思わない理由の一つでもある。(もちろん、Facebookの変にタイトな人間関係を適当にあしらって、意見を広める場としてうまく利用しているユーザーもいるのは事実だが。)作中に登場するFacebook本社内部(職場に卓球台があり、ジュースは無料の模様)はまさしく大学生の思い描く「夢の職場」であり、「犬の想像する天国は、泥と骨に満ちあふれている」という名言(?)を思い出してしまった。

6 thoughts on “The Social Network

  • January 16, 2011 at 1:31 am
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    私はFacebookを使いますが、使い方によるところが大きいです。
    最初は、変なランダムな人と付き合うことになるのかと思いましたけれど、設定と使い方の問題です。 身内と昔から知っている友達くらいからほとんど出ませんし、メールよりも気軽なメッセージを送れるので、私は好きです。

    親戚の若い子の使い方をみていると、ゲームだのリクエストだの、くだらないのを受け渡し合っていて子供です。でもその親は、子供の交友関係や行動を監視できていいと言っています。

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    • January 16, 2011 at 3:46 pm
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      わたしは最初にアカウントを開いたときに、「あなたはこの人を知ってるのではありませんか?」に出て来た人を見て、心底恐ろしくなりました。なんであんた(Facebook)が、最初っからわたしの交遊関係を知ってるの???という感じで。おそらくフレンド候補に出て来た人のアドレス帳からメールアドレスをハーベストしていて、それに合致するメールアドレスで登録されたら候補に出るようになっているのだと思いますが、とにかくそのBig Brother的な情報収集能力が気持ち悪いので、使ってません。

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  • January 18, 2011 at 9:34 pm
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    私も、先週から1ドル劇場でやり始めたので、行くつもりが、(またも相方の母親のER騒動があり)行けず。FBは(企業側の視点で)ビジネスツールとしてはいいとは思いますが、消費者として自分の個人情報をあんなに提供する気はないですね。

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    • January 19, 2011 at 12:02 am
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      Facebookはじめた当初は、Zuckerbergも単なる学生の情報交換ツールと思ってたはず。それがあっと言う間にモンスター化してしまったため、情報の帰属とかプライバシーの保護とかの面が後手回しになってしまったように思います。映画の元本のAccidental Billionaireというタイトルは、そこをうまく捉えた題名だなあと感心しています。

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  • February 1, 2011 at 4:07 pm
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    再開していただき、ありがとうございます。以前にも、コメントを書こうと思ったら、閉じられていたことが何度か… ^^;)

    若き俳優らの演技はよかったですね。ブラジル生まれのぼんぼんEduardoを演じたのは米生まれ、英育ちのユダヤ系舞台俳優と知ってビックリ。

    Zuckerbergは、「この映画は事実とは違う」とは言っているようですが(実際には開発時にHarvard Connectionのサーバにアクセスしたみたいだし、本人のIMが流出しているし、Saverinを先に訴えたのはZackerbugの方だし、ConnectUのサーバもハックしていたずらしたみたいだが)、映画は脚色されているにしても、彼がFBユーザの個人情報など屁とも思ってないことがよくわかりました。

    この映画を見た若い人たちは「ハーバードってかっこいい」「起業家になりたい」という人が多いようで、「とにかくお金を稼いだ奴が偉い」という風潮には閉口しますね。

    それも発明した物が、世の中をよくするようなものでもなく、最近、始めた http://ow.ly/3OmpX が、まさに彼を助けた大人たちがほしかったもの。(FBは、ターゲットマーケティングのプラットフォームとして最高)。

    地元の新聞にも、こういうコラムが載っていたので、http://ow.ly/3Oknj 世代間のギャップかもしれないけど。(男女の違いか?この手の起業家って、いつまで経っても男ばかり。) 彼ら、たしかに頭はいいかもしれないけど、やはり人間としては未熟だと思いますね。(で、大人に踊らされているだけか?)

    こんな記事があったんですが、http://ow.ly/3OlOw IT分野の場合、どんどん新しくなる技術ができる・学べる人材が必要なのはわかるけど、これは、既存社員のやる気やチームワークに関わりますよね。

    ちなみに、私が昔、知っていたベンチャーキャピタルの人、
    「大金を前にすると、経営者10人のうち9人が、人が変わる」と言ってました。

    と、人のブログのコラム欄で映画感想文を書いてみました。

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    • February 1, 2011 at 11:41 pm
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      感想ありがとうございます。わたしFacebookは好きじゃないのですが、この映画はいかにも「らしさ」がよく出ていて、なかなかの出来だと思いました。オスカー争いでは、イギリス映画の方が強いみたいですけどね。

      Zuckerbergが大人たちに踊らされているのか、彼が大人を踊らせているのか、GSの絡んだIPOの周辺を見てると、なかなか容易に結論が出せない状況だと思います。この記事、面白かったです。 –> http://markethack.net/archives/51673618.html

      職員の給料格差というのは、大学みたいな給料が全般的に低いところでも気を使います。わたしは基本的には少人数をまずまずの給料で雇う、しょうもない単純作業はお金を払って外注するという主義なのですが、多人数を安い給料で雇う(下手な鉄砲、数打ちゃ当たる方式?)、単純作業は院生(の精神修養?)の本分であると思ってるfacultyもいるので、technologistなど似たような職階の人どうしが何かのはずみで給料を比べあったりしたら、嫌ですね。グラントの予算をやってたら、よそのラボの人でも誰がいくら貰ってるのか、分かってしまうし。

      ところで先週末でしたか、本物と偽物のZuckerbergがSaturday Night Liveで対面したそうですね。–> http://www.huffingtonpost.com/2011/01/30/mark-zuckerberg-snl_n_815905.html 偽物たちと並べてみると、本物はちょっとナイーブに見えました。

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