オルガンのこと(その2)

聖歌隊のディレクターは本業オルガニストなのだが、彼女自身は現在は新しいオルガンの生徒は取っておらず、わたしのオルガンの先生は、別の人である。

6月にはじめてオルガンのレッスンを受けたとき、「どうしてオルガンを習いたいのか」と尋ねられた。教会がやってる音楽個人レッスンなので、模範解答は「典礼奉仕をしたいから」なのかもしれない。でも、あまり口から出任せでそんなことを言うのも何かと思ったので、「バッハのオルガン曲が弾きたいから」と答えておいた。(個人的にはバッハは弾くのは面白いが、趣味的に一番好きなのは後期ロマン派あたりである。マーラーの音楽などは、あのどよよ〜んと長いのにどっぷりと浸ることができるが、バッハの場合はどうもしゃんと背筋を伸ばして聞かないといけない気がして、だら〜んと浸るわけにはいかない。)

しかしこれまで知らなかったけれど、オルガンの世界では、バッハというのは完全に他とは別格の扱いなのですね。なにしろ、「バッハ以前」と「バッハ以降」で演奏テクニックすら異なるのである。ピアノではバッハといえどもここまで別格ではないものね。

そろそろペダルのある曲を弾いてもいいんじゃないというので最近取り組んでるのは、バッハのオルガン小品集 (Orgelbüchlein) のコラール前奏曲。Orgelbüchlein とは文字通り訳せば「ちっちゃなオルガンの本」という意味だが、(その上ご丁寧にもバッハは「初心者のための」と断り書きをつけている!)その可愛らしい名前とは裏腹に、短い単純そうなコラールが、これが手と足を同時に動かすとなると結構手強い。片足でオクターブ跳躍することに比べれば、平均律の4声のフーガの方がましだわ、とか思いながら悪戦苦闘中なのである。

Orgelbüchlein の Wikipedia ページ(英語)
Orgelbüchlein 楽譜
Orgelbüchlein 演奏(オルガン)(リンク先で Orgelbüchlein をクリック)

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