Up in the Air – why Omaha?

ちょっと前に公開された映画 “Up in the Air”、評判はなかなか良かったし、主演が George Clooney ということもあって見た人も多いと思う。

さて、ここで主人公の勤める会社の本社がオマハというのが気になった。なぜオマハなのか?

実はこの映画には原作があって、それによると本社はオマハではなくデンバーになっているらしい。ということは、映画化に際してわざわざ本社をオマハに設定したということになる。何故か?

以下はわたしの独断と偏見である。

オマハと聞いて、何を思い浮かべるか?

トウモロコシ?ビーフ?たいていの人は、「う〜ん、何も思い浮かばない」と言うに違いない。

そこが狙いだったのだと思う。

この主人公は、年に300日以上出張しており、彼が最も嫌うのは本社に帰ること、自宅に帰ることである。自宅はオマハ市内のパッとしないアパートで、白塗りの壁、からっぽの冷蔵庫、全く生活のにおいがしない。それと釣り合いを取るためには、彼の住む町もアイデンティティの薄い町でなければいけなかったのだと思う。

これがニューヨークとかシカゴだと、主人公が家に帰りたくない理由が薄れるだろう。たとえ一人暮らしであっても、こういう町ならそれなりに面白いことが溢れているからである。

ミネソタとかテキサスとかはどうか?わたしの感覚では、これらの場所はまだまだアイデンティティがあり過ぎる。ミネソタは Garrison Keillor の Prairie Home Companion の世界を思い浮かべるし、テキサスは– Well, Texas is Texas! 南部は「南部」というだけで十分な主張が出て来るから、これもダメ。

アイデンティティが薄いといっても、これが Dakota とか Wyoming あたりになると、全国的にクライアントを持つ人事マネージメント会社の本社という設定に無理が出て来る。オマハというところは本当に何もない所だが、それでも Fortune 500 級の本社もいくつかある。

その上、ネブラスカ東部というのは、アメリカ本土の地理的な中心でもある。妙な職業の主人公が、レイオフのために全国各地を飛び回る根拠地としては、なかなか面白い選択だったと思う。

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