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三軒目の家(4)〜予算

Feb 5th, 2010 by F Fries

45万ドル。これがあちこちの口座の内容を検討し、ローンの支払いと給料のバランスを考え抜いた末に達した家の予算である。

わたしの場合、非常にラッキーだったのは、一軒目のDC郊外、メリーランドの家で相当なエクィティを築くことができたという点である。買った当初は20万ドルに遠く及ばなかったタウンハウスだが、90年代後半の好景気の波に乗ってDC地域の不動産がどんどん値上がりし、わたしは元の買値の約2倍半の評価額でcash outすることができた。(実際にはこの物件は売ったのではなく、異なる手段でわたしはキャッシュを得たのだけど、その辺の詳細はややこしいので書かない。バブルの最盛期にはこのタウンハウスコンプレックスは、わたしが買った値段の3倍以上に上がった。バブル崩壊後の今でも、最盛期の10%ほどしか下がっていない。メトロの駅から徒歩10分、フリーウェイのアクセスもよく、そのくせちょっと奥まった場所なので回りは静かという、よいロケーションで、地元の不動産エージェントによると、とにかくマーケットに出たらすぐに売れるらしい。)

だいたい大学勤めのサラリーというのは、大したものではないのである。Medical School系統は、他の学部より多少は良いというものの、Biotechなどのprivate sectorに比較すれば雲泥の差。いちどバイオ関係の企業のジョブインタビューに行ったことがあるが、「サラリーの希望は?」と尋ねられて、比較のために現在のサラリーを言ったら、向こうにひどく気の毒がられたくらいである。同居人はフリーランスで定期収入がないので問題外。メリーランドの家から得た利益がなければエバンストンで一軒家を買うことは不可能だっただろう。(アメリカの大学の給料がどの程度か興味ある向きには、The Chronicle of Higher Educationをどうぞ。)

さて、予算を決め、場所をエバンストンに決めたからには、あとは探すのみである。昔は顧客の気に入りそうな物件をリストアップするのが不動産エージェントの重要な仕事の一つだったけれど、今は何でもインターネットの時代。全国ネットのrealtor.comというものもあるが、ここに載ってない物件もあるので、わたしは地元不動産会社のサイトで地域と価格帯を元に片っ端からサーチしていった。価格帯はちょっと低めからちょっと高めまで、少し幅広く設定。何週間が続けて見ていると、同じ物件がだんだんと値を下げていったり、いったんマーケットから引っ込めて一週間後にNew Listingとして白々しく再登場したり、といろんなやり口が見えてくるようになった。

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Posted in FI, House | 10 Comments

10 Responses to “三軒目の家(4)〜予算”

  1. on 06 Feb 2010 at 2:03 am1Chee

    このシリーズ楽しいです!
    大学にお勤めの方って、そんなに高給ってわけでもないのですね。
    これでなぜ、立派なお仕事をされている頭のいい人たちが、ケンブリッジでduplex condoに住んでいるかの謎が解けました。^^
    そうそう!リストから突然消えて、New Listingになっているやつありますね!!
    わたしも同じことやって変化を観察しています。
    realtor.com、最近なんだか使いづらくなっている気がするんですよね~。
    それで地元のか、trulia.comかzillow.comをよく見ています。あとREOのやつとか。

    いいなあ!90年代に買いたかったですよ。。。とほほ。 日本で「失われた世代」だった私が渡米したの、ITバブル崩壊の2000年ですもん。そんでその後9.11、どうにか乗り切り、やっとこさ家買えるとこまできたら住宅バブル。泣 これがトラウマになっているので、なかなか401Kなどを信用できないんです。 この不況を逆にうまく利用して、どうにか挽回しなくては!

    人口密度が高い都会で、住環境がいい場所って、それほど値下がりしてこないですよね。 広い庭が無い代わりに、近所のコーヒーショップや地下鉄も価値に加えれば、他の都市よりも高くても狭くても価値あると思っています。でもまだ高すぎる!

  2. on 06 Feb 2010 at 3:47 pm2F Fries

    Cheeさん、読んでくださってありがとうございます。
    住宅バブルはまた絶対きます。メリーランドの家買った90年代は、80年代のバブルの揺り返しで不動産が低迷してた時代です。だから、今の不動産氷河期もそのうち溶けます。
    不動産も株と同じで、底値で買おうと狙うのはほぼ不可能だと思います。それよりも自分の住みたい場所、ライフスタイルとのcompromiseですよね。
    うちの同居人から学んだことですが、不動産の売値(asking price)というものには何の意味もありません。60万ドル、70万ドルで出ていた物件を見て同居人が「これ、良さそうやん。オファー入れたら?」「だって、こんな家買えるようなお金ない。」「40万ドルでオファー入れたらええねん。」「えっ、そんな、、、」「なんで?向こうが40万ドルで売る気なかったら、Noって言うだけやん。べつに警察に通報されたり訴えられたりするわけちゃうで。」さすがにそこまではしませんでしたが、こういうスタンスで家探しをすると、バブルなんか怖くなくなります。

  3. on 07 Feb 2010 at 12:27 pm3O-ya

    同居人さんは、絶対に昔、不動産投資家だったと思います!投資家は皆、low ballオファーしかしないですからね。それで、週に20件とか入れる。数撃ちゃ当たるということで。highest bidderがcloseできずに(owner occupantに多い)、second, third highest bidderに落ちてくることも。
    私は周りが文系だったのでとくに、博士号を取得して、大学講師になる人たちの初任給にはビックリしました。10年ほど前の話ですが、有名私立大学ほど給料が安く(霞を食って生きろと?!)、歴史学でハーバードで初任給2万ドルとか、別の大学でも政治学で4万ドルとか。私の友人にLAのビジネススクールの教授がいるのですが、それでも初任給6万ドルでしたから。
    実は私の知り合いにここの州立大学でbiologyのresearcherをやっているのがいるのですが、彼は40過ぎで独身。YaleでPh.D.取得していて、すごく頭いいのにunpretentiousで感じがよくて、彼氏を探している人にはお勧めなのですが、生活スタイルが未だ学生のようで(友人もPh.D課程の学生が多い)、住んでいるアパートも学生が住むようなアパート(お金に無頓着)。彼のアパートを見ると(部屋の中も若い学生のようにグチャグチャ)、100年の恋も冷めると思います… (ゴメン、許せ)

  4. on 07 Feb 2010 at 1:31 pm4F Fries

    同居人の不動産フィロソフィーは、不動産エージェントのin-lawの行動から学んだものらしいです。不動産と中古車の値段はファンタジーであると。本当に、アイデアはいいのに最後までやり抜くのを面倒がるので、お金に縁がないのです。
    理系、それもmedical school系は文系よりもましですけど、デトロイトのunionの勤続二十五年とかそういうあたりの自動車工の収入と比べると、ちょっと微妙な部分があります。日本の大学で同業やってる知人には、奥さんがお医者さんの人が多いです。

  5. on 07 Feb 2010 at 7:00 pm5O-ya

    じ、じつは、その彼の最近までいた元カノも医者の卵でした。「アンタ、自分の教え子に手出したの?!」って言ったら、「向こうから言い寄ってきた」と弁解してましたが。彼女は結婚したかったのに、彼が蹴った…

  6. on 07 Feb 2010 at 8:29 pm6F Fries

    40過ぎて独身、医者の卵の元カノを蹴った…もしかして実は女性には興味ないとか?

  7. on 07 Feb 2010 at 9:25 pm7O-ya

    closetなのかな… 元カノは、15歳も年下のピチピチで、性格も素直でよかったんですけど(ただ、かなりreligiousだったのと、食べ物に興味なかったんで、食い倒れの彼にはしんどかったかと)。彼、日本人が好きなようで、去年、日本に行ったときも、数人紹介したんですが、なんせ私の友人らは年齢的に… そしたら「友だちの娘さんは?」って。東京で電車の中ですっごいカワイイ子を見つけて声をかけたみたいです。でも連絡先を聞かなかった…

  8. on 07 Feb 2010 at 10:09 pm8F Fries

    「中年男性の光と影」の第一弾?でも、40代まで一人で暮らしてたら、いまさら他人と一緒に暮らすのは抵抗があるのかも。わたしの知人(女性)でも、ボーイフレンドはいてもいいけど、今さら一人暮らしの気楽さをギブアップする気はないとか言ってるのがいます。

  9. on 07 Feb 2010 at 11:08 pm9O-ya

    彼は、女よりも顕微鏡でタンパク質を見ている方が好きなタイプで、彼女は放っておかれると思います。よく遅くまで研究室にいるみたいです。彼はシリーズには入ってないです。彼は”永遠に青年”(中年になれない?)タイプ。

  10. on 07 Feb 2010 at 11:18 pm10F Fries

    友人のラボの親分がそのタイプでした!ずっと独身だったのか、奥さんに逃げられたのか、とにかく夜遅くまでラボにいる。アメリカ人はボスがいつまでいようが関係なしに、自分の仕事が終わったらさっさと帰ってしまいますけど、わたしの友人は日本の風習が抜けず、ボスより先に帰ることはどうしてもできない。おかげでいつも11時、12時帰りだとこぼしていました。そんなの気にせず帰ったらいいのにと言ったら、どうしてもそこまで割り切ることができないと。身に付いた習性は抜けないものらしいです。

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