The Map of Love

同居人は読書が好きである。それもフィクション、小説の類いが大好きのようである。しかし、一体どういう基準で本を選んでくるのか、そこのところは私にはどうもよく分らない。古本屋の「特売」の棚を愛好していることは間違いないのであるが…。

そんな「蔵書」の一冊が The Map of Love というエジプト出身の作家 Ahdaf Soueif による歴史大ロマンス。アルツハイマー病に冒されて入院した母の持ち物を整理しているうちに英語とアラビア語で書かれたトランク一杯の古い日記や手紙を見つけたアメリカ人女性イサベルは、その内容を明らかにすべくエジプトに向かう。そこに記されていたのは、二十世紀初頭、植民地エジプトで宿命の恋に落ちたイギリス人女性レディ・アンナの物語だった。
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WALL-E

久しぶりの映画。Disney/Pixar制作のロボットロマンス。ストーリーそのものよりも、あちこちにちりばめられたギャグや古い映画のパクリが面白い。たとえばWALL-Eの太陽電池が充電されて起動するときの音はマック(コンピューター)の立ち上がるときの音と同じだとか、集めたゴミの中にルービックキューブやiPodがあったり、「2001年宇宙の旅」や「スターウォーズ」を彷彿とさせるシーンが続出したり。アニメなので映画館には子供がたくさんいたけれど、子供がおもしろいと思うシーンと、大人がおもしろいと思うシーンが完全に分かれる映画です。

Yes We Can 2

昨日の記事の題にも使ったYes We Canはオバマキャンペーンのスローガンの一つであるが、選挙の話題の続きをもう少し。

家人は家にいるときはずっとFMラジオでクラシックをかけているのであるが、シカゴ地域に住んでいた頃はWFMTという局だった。この局で比較的よく放送していた作品にAaron CoplandのLincoln Portraitがある。日本ではそれほど聞く機会がないかもしれないが、第二次大戦中に作曲されたいわゆる愛国音楽で、リンカーン大統領の演説がナレーションとして入る。アメリカでは各州それぞれ「お国自慢」があるが、シカゴの位置するイリノイ州の第一の自慢は、何と言っても「リンカーン大統領」であろう。厳密にはリンカーンが生まれたのはケンタッキー州であるが、政治活動の本拠地はイリノイ州だったから、リンカーンと言えばイリノイ、ということになっている。イリノイ州の自動車のナンバープレートにはリンカーンの顔がついており、州の標語は、ずばり、Land of Lincolnである。(逆に言えば、他に自慢するものがないからとも言えないこともないが。)
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Yes, we can!

大統領選挙が終わって24時間、投票日前からオバマの圧勝が予想されていたものの、本当に終わってしまうと何だかしみじみとしてしまうものである。もちろん新政権にとって本当の課題はこれからであって、不況、戦争、巨大な財政赤字、国民健康保険、クリーンエネルギーの促進など、問題は山積みである。オバマ自身、「再起への道は長く険しい」と警告しているが、新大統領の手腕と情熱が問われる。
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